”無錫”
これは、中国にある都市の名前なのだが読み方をご存知だろうか?
製造業、特に弱電系のお仕事をされている方、あるいは演歌好きの方はご存知かもしれない。
“ムシャク”と読み、 英語表記は”Wuxi(ウーシー)”と表す。
かつてのヒット曲「無錫旅情」は、この都市の情景を歌った歌と言われている。
前回のブログ更新後に、こちらの「無錫市」まで出張の為に訪れることとなった。
約12年ぶりの中国訪問で、軽いアクシデントもありながらなんとか無事に帰れた(笑)ので、記しておくことにしよう。
- 無錫市へのアプローチは?
- ・無錫市までの移動
- 無錫市について
- ・経済的に重要な都市
- ・観光は?
- ・天気・気温・その他
- Hotel
- ・朝食
- ・コンビニ
- ・ホテル周辺
- ・ホテル周辺の交通
- 新地暇日広場(←日本語表記です)
- その他
- ・茶器
- ・Family Mart
- ・リアル
- まとめ
無錫市へのアプローチは?
今回の目的地である無錫市は、国際空港が有るには有るけれど、羽田や成田からの直行便が無い為、近くに国際空港がある上海経由で行く経路が一般的なのではないだろうか。
上海には2つの国際空港が有るけれど、無錫市へ行くには「虹橋国際空港」の方が近くて便利が良い。が、出張の予定が急遽決まった事も有り、空いている便を探すだけで精一杯となり、どちらの空港が良いなどと選ぶ余裕がなかったので、「浦東国際空港」経由で入国する事となった。
虹橋国際空港路線はビジネスユースを含めて人気路線であり、早めに予約しないとなかなかチケットを取ることができないらしい。
本来なら、ここで色々と空港内を見て回りたい所だけれど、なんせ「出張」なので、そんなに時間的な余裕が無く、迎えにきていただいた車で足早に無錫へ向かう事となる。
その為、写真や情報が全く無い状態なってしまった(汗)
今度訪れる機会があったときに見て回りたい。
無錫市までの移動
無錫市へは、上海市から西へと向かわなくてはならない。
と言いつつも自力で向かったわけではなく、今回は取引先の人に車で迎えに来ていただいている。
もし、迎えに来ていただけないとなると、電車やバスに乗って上海市まで出て、そこから高速鉄道(日本の新幹線に相当)に乗って無錫市まで向かう必要がある。
知らない土地での電車やバスでの移動はかなり難しい(汗)
チケットの買い方がわからない、乗り場がわからない、わからないことだらけである(笑)
観光旅行や時間に余裕のある出張の場合には、迷ったり苦労しながら行くのも楽しみではあるが、今回はあまり時間に余裕が無いため、迎えに来ていただけたのはホントに助かった。
次に訪れる時には中国高速鉄道にも挑戦してみたい気もするが、例の事故もあったので少々ビビる。。。
写真は帰りに車中から撮った高速鉄道の車庫
無錫市について
上海市の西約170kmに位置し、浦東国際空港からは、車で高速をひた走る事およそ2時間半ほどで到着する都市で、戸籍人口:約460万人/常住人口:約630万人の都市(ちなみに東京都の人口は約1,300万人)。
経済的に重要な都市
無錫市は、改革開放以来、急激に工業が発展した都市である。
GDPは8,000億元を超えており、江蘇州で1位、中国全土でも10位以内に入る経済の重要都市となっている。
市内には新区開発区が設置され、世界的企業の工場が多く操業している。
その中にはだれでも知っている日本の一部上場企業の工場も多くあり、その周りに取引先工場が存在する感じだろうか。
取引先の方の話だと、以前は、日系企業の駐在員が3,000人以上居たようだが、今現在は1,000人に満たないくらいまで減ってきているらしい。
代わりに増えているのが韓国企業とその駐在員の方だという。確かに、街中やホテルの中で韓国の人たちを良く見かけたものだ。
観光は?
無錫市の西は、中国で3番目に大きな湖である太湖に面している。時間の関係で訪れることは出来なかったが、まるで海のように大きいらしく、時間のある時にのんびりするにはとても良さそうな感じがする。
また、市の中心部には、南禅寺無錫などの寺社仏閣的な観光スポットが多数存在するので、時間があれば行きたかったのだが、残念ながらそんな時間は全く取れなかった(笑)
天気・気温・その他
例年がどのような天気なのか分からないが、今年はとにかく毎日雨が降っているらしい。私が滞在中には晴れた日もあったけれど、今年に入って2月終わりまでの間で3日目の晴れの日だったらしい。
そして、3月から向こう3ヶ月間は雨予報らしく、まるで雨季のような状態である。
気温は東京とほぼ同じくらいで、2月はさすがに朝晩冷え込むことが多かったが、昼間はそれなりに気温が上がる日もあった。
しかし、晴れた日であっても、おそらく青空を見ることはほとんど無いと思う。。。
私の印象では、空気は埃っぽい感じで、晴れた日に長い時間外にいると、口の中も埃っぽくなる感じがした。おそらく何かがいっぱい飛んでいる。。。マスクが必要だろう。
Hotel
今回の滞在中は、[Millennium Wuxi]というホテルに宿泊させていただいた。
いわゆる外国人向けの五つ星ホテルで、設備は少し古いけれど綺麗なホテルだった。
そして、このホテルでなにより驚いたのがウォシュレットが付いていた事だ。今まで訪問したことのある海外では見かけたことが無かったが、日系企業が多い事もあり、日本人の滞在も多いのだろう。その辺りの事情からウォシュレットを入れたのではないだろうか。
この点はとても快適だった(笑)
取引先の方には、無錫は比較的治安の良い地域では有るけれど、それでも三つ星クラスのホテルでは、危なくて日本人出張者を泊めさせられないと言われた。日本人の危機意識の問題なのか、そういう文化(治安)に慣れていないからなのかはわからないが、やはり安全は大事だと思う(笑)
ホテルを選ぶ時は、価格以外にもこんな点にも注意した方が良いかもしれない。
朝食
ホテルの朝食はいわゆるコンチネンタルブレックファーストで、それなりに美味しくいただける。
盛り付けのセンスが全くない(汗)
その中に、炒飯やラーメン、焼きそばなどの中華が並んでいるのは一つの特徴だろうか。
朝食では、アジア人の他に、欧米人も多く宿泊している事がよくわかる。
平日の朝食時にスーツ姿なのは、9割以上の確率で日本人だった。分かりやすいと言えば分かりやすい(汗)
また、日曜日の朝食時には、おそらく地元の人と思われる家族連れが多く訪れていた。休日の朝はホテルの食事というのは、なかなか贅沢な気もするし羨ましくもあったりする(笑)
コンビニ
ホテルの地下には「しんせん館」という日本の食べ物が売っているコンビニみたいなお店がある。
少し値段は高いかもしれないけれど、近くにコンビニが見当たらないホテルでは、ちょっと買い物をしたい時に便利。
営業時間は9:00〜22:00 ※2019.2月時点
ホテル周辺
今回宿泊したMillennium Wuxiというホテルの周りには、はっきり言って何もない(笑)
観光で訪れて宿泊するホテルではない事を言っておこう。
おそらく、平日に宿泊している人の95%ぐらいは、付近の企業へ出張に来ているビジネスマンではないだろうか。
観光で訪れるのであれば、もっと中心に近いホテルを選んだほうが色々と良いと思う。
ホテルの横にはショッピングモールの様な建物が最近できたが、テナントが殆ど入っていない状態だった。唯一、一階にあるカフェだけは人が入っていた。
これからお店も人も入るのだろうか。。。
ホテル周辺の交通
交通については、ホテル周辺は電車が無くて、公共交通機関はバスのみとなる。
ただ、現在地下鉄工事中らしく、完成すれば市内中心部まで行けるようになるらしい。
ホテルからの移動は、フロントでタクシーを呼んでもらうと良い。
ただし、タクシーでは英語はほぼ通じないので、フロントで行きたい場所を告げて、行き先を紙に書いてもらうと良いと思う。
新地暇日広場(←日本語表記です)
これも読み方に困るのですが、”ジャーリグァンツァー”と読むらしい。
いわゆる日本人街というか、日本食のお店が集まっている場所で、「広場」と呼ばれている。
とは言っても、日本人ばかりがいるわけではなく、近所の中国人が多く、日本人は2〜3割ぐらいだろうか。
日本料理のお店は、ローカルのお店よりも高めの価格だけれど、それでも地元の人が来るというのは、それなりに美味しいと感じるからなのだろう。
あと、経済的に豊かな人が多いのかも知れない。
この暇日広場も、前述の日本人駐在員が減った事による影響をかなり受けているようで、ここ数年はお店の入れ替わりが多いらしい。
また、韓国企業の進出による韓国人の増加によって、日本料理のお店が無くなって、韓国料理のお店になる事がここ最近多いらしい。
確かに、広場の一部は韓国料理のお店が並んでいた。
広場周辺は車が非常に多く、夕方から夜にかけては渋滞となり、クラクションがあちらこちらで鳴り響いている、お決まりの中国が観られる。
しかし、10年以上前に中国へ来た時と印象が違うのは、みんなキレイな車というか、メルセデスやBMW、アウディなどの高級車がとにかく多いと感じた。
決して中国で買うと安い訳では無く、むしろ日本の1.5倍ぐらいの価格らしいが、それでも売れているのは、富裕層がとても多いことの表れではないだろうか。
しかも、中国では、車の購入費とは別に、ナンバー取得に高額な費用が必要となる。一説によると160万円近い費用が必要とも言われている。
それにもかかわらず、ナンバー取得は順番待ちの状態で、数ヶ月かかる事もザラらしい。
ナンバー取得に軽自動車一台分プラスにかかるとは。。。
虹橋空港は便利だ(笑)
帰りは、虹橋国際空港から羽田空港に到着する便が取れた。というか、もともとは成田空港へ到着便の予定だったのだが、仕事が終わらずに予定の日に帰れなくなって便を変更しなければならなくなったのだ(汗)
ホテルへ迎えに来ていただいて、車で走る事およそ1時間半、虹橋国際空港へ到着。
浦東国際空港へ行く時間の半分くらいで到着できるのはとても便利!
キレイな空港で、便数が浦東国際空港に比べて少ないからなのか、空港も混雑していなくてとてもスムーズに搭乗口まで到達できた。
しかし、第1ターミナルへ到着したのだけれど、公安の姿が多く、外で写真を撮る勇気が無かった(笑)
ここでドライバーさんにお礼を言ってお別れとなった。謝謝!!
セキュリティ
そして、空港ビルへ入るのだが、入口でいきなりセキュリティチェックが有る。
決まった入口からしか入ることが出来ず、その先には荷物はX線にかけられ、人は金属探知機で全身チェックされるセキュリティを通らなければならず、見送りの人も同じチェックを受けなければならない。
安全面ではかなり有効に思えるけれど、羽田や成田で同じチェックが出来るかと考えると答えはNo!
あまりに時間がかかり過ぎて、空港の外に長蛇の列が出来てしまってパニックになりそう(笑)
でも、オリンピックを控えた日本も、セキュリティ対策は考えないといけない。
チェックイン
セキュリティを通過すると空港内は大きく二つに別れる。
左へ進むと国内便のチェックインカウンターとなり、右へ進むと国際線のチェックインカウンターとなる。
当然ながら右側へ進むと、すでにチエックインカウンターが開くのを待っている列が出来ていた。だが、まだ、そんなに多くはないので早めの時間に来て良かった。
お土産
虹橋国際空港でのお土産購入は、正直なところあまり期待しない方が良い。
帰りのJAL便は第1ターミナルからのフライトだったが、ターミナル自体が大きくないので、お店も少ない。
出国審査を終える前は皆無であり、出国審査後に搭乗口へ向かう間に、数店の免税店が有るぐらい。
成田や羽田を想像していると、あまりにギャップがありすぎてガッガリしてしまうかもしれない(笑)
コスメやブランドショップ以外の、いわゆるお土産店は2店しかなかったので、しっかりとお土産品を購入したい場合は、上海市内などで購入した方が良い。
お土産店を過ぎると搭乗口はすぐ近くにある。
搭乗口横には、通常のイスの他に、ビジネス用なのか、コンセントが設置されているカウンター席がある。
コンセントの他にUSBも付いているので、スマホなどの充電にも使うことができる。
その他
些細なことだけど、気づいた事を記録しておこう。
茶器
滞在中に訪問した企業の会議室にあった茶器が面白かった。お茶の文化が有るからなのか、会議室の中にお茶を飲むためのテーブルが設置されていて、ウォーターサーバーから水をくんで沸騰させて、お茶を入れるまでのセットが一式揃っている。テーブル中央は排水できる穴が付いていて、湯呑みを温めておいたお湯を流すことも出来る。
茶器は、上部に茶葉とお湯を入れて、頃合いを見てお湯を入れた所を回転させると、1枚目の写真のように、龍の口からお茶が出てくる、とっても興味を惹かれるものだった。
入れていただいたのはプーアル茶。
しっかりとした味で、とても美味しかった。
Family Mart
日系コンビニで見かけたのはFamily Martのみだった。
浦東国際空港では、到着口を出たすぐの所にFamily Martがある。中国語では”全家”。
品揃えは、勿論中国のものだけど、広場にあるFamily Martのようにお店によってはLEGOが売っていたりして面白い。
リアル
少々リアルな話ではあるが、中国には原子力発電所が多く存在する。増え続ける人口や工場の電力を賄うには必要不可欠なのだろうと思う。
ホテルから車で30分ほど走ったあたりからも、大きな煙突から蒸気が出ているのが確認できる。この原子力発電所の裏側は位置的に太湖がある所なので、太湖の水を冷却に使用するのだろう。
まとめ
今回の訪中で、まずは無事に仕事を終えて帰国することが出来て良かった。滞在中に不便を感じる事もほぼ無く、サポートしてくれた取引先の方々に感謝したい。
そして、収穫だったのは、滞在中に1度もお腹を壊さなかったこと(笑)
今まで何度か中国を訪問したが、必ずと言って良いほどお腹を壊してしまって動けなくなる事が有ったのだが、今回はお腹を壊す事なく過ごせたのは、自分の事ながら少し驚いた(汗)
極力ローカルフードを口にしない様にしたのが良かったのか、はたまた無錫の地に適合できたのかは定かではない。
この記事は、あまり時間の無い中で書いた為、随時加筆・修正していきたいと思う。