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葬儀-01 葬儀の段取り

先日、はじめての経験をしました。それはお葬式です。
実は、2月に父が亡くなりお葬式を行なったのですが、何をどうしたら良いのか全くわからない状態から、なんとか父を送る事ができました。
その時「こんなにも色々決めないといけない事が有るのか。。。」と驚くと同時に、あまりの時間の無さに愕然としました。
先日、無事に納骨を済ませることが出来たので、納骨までの段取りを、訪れて欲しく無いいつかの為に備忘録として数回に分けて記録します。

※書き忘れや思い出した事があったら、都度追記します。
※以下の内容は2018年4月現在の東京都内における例であり、地域によっては内容が異なる場合が有りますので、お住いのご地域の慣習等をご確認下さい。
※当サイトのコンテンツ・情報につきまして、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなっていることもございます。
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葬儀場(斎場)との打合せ

 

葬儀場(斎場)への連絡

父は特別養護老人ホームで亡くなりました。医師が常駐している施設ではないので、施設の方に先生を呼んでいただいて「死亡診断書」を書いていただきます。病院の場合は当然主治医の先生が書いてくれます。
次に、遺体を搬送可能になる時間が何時頃かを確認して、葬儀を行う予定の葬儀場(以下斎場と記します)へ連絡します。
※この時間の確認は、お迎えの車をお願いする時に必要になります。
 
斎場では、葬儀社を紹介されるか、斎場が葬儀を執り行ってくれるかの2種類にわかれるようです。今回は後者でしたので、葬儀の執り行いを斎場にお願いする前提として書いていきます。
お迎えの車も斎場から来ていただけるという事なので、迎えに来てもらいたい時間と、何処へ送ってもらうかを連絡して、時間の確認・調整をしてもらいます。
私の場合は一度実家へ戻って、お通夜当日に斎場へ送る事にしましたが、直接斎場へ送ってお通夜を迎える事も出来るようです。
 
斎場の方と実家へ戻り、父を布団その他を準備して寝かせるとひと段落します。
しかし、ここからするべき事がたくさん有り、休む暇がありません。

 

日程の決定

先ずは、お通夜/告別式の日程を決めなくてはなりません。斎場の方へ希望日を伝えて斎場と火葬場の空き状況を確認してもらいます。空いているようであれば仮予約をしても良いかもしれません。
※この時、とても難しい事ですが、会場の大きさを決めるのに、お通夜に来ていただけそうな方々の人数を、本当に大まかで構わないので予想しなければなりません。
※火葬場によっては炉にも種類が有る場合が有ります。今回は、「一部屋に6炉」「一部屋に2炉」「個室」の3種類が有りましたが、値段に違いあり、当然個室が1番高くなります。火葬場の予約/空き状況の問合せにはどの炉が良いかを選択しなければならない事になります。
この点は、おそらく斎場の方から聞かれると思います。

次に、お通夜/告別式の御供養をお願いする為、菩提寺へ連絡を入れて御住職の予定を確認します。希望の日程が問題無ければその場でお願いをします。他の御葬儀が有る場合などは、近い日程で都合の良い日を聞いて、再度斎場との調整を行い決定します。
日程が決まると、お通夜と告別式当日のタイムスケジュールを教えていただきます。
この時、納棺の時に【湯灌】を行うか聞かれる事があります。
行うか行わないかは自由な様です。
父はお風呂が好きだったので、最後に入れていただく意味を込めて行うことにしました。

また、納棺に立ち会っていただきたい方々には、時間を確認して事前に立ち会っていただきたいとお願いしておきます。

今回初めてのことばかりなのでお寺さんへ打合せに伺って色々とわからない事を確認することにしました。打合せの内容は後述します。

日程が決まったら、葬儀詳細の打合せに入ります。

 

葬儀プランの決定

一般的なのかは分かりませんが、祭壇の作りなどの違いにより基本金額の異なるプランが数種類有りました。この基本プランに必要な事をプラスしていくことになります。
金額と好みのバランスで決められる事になると思います。

 

遺影写真の選定

なかなか探す時間も取れないとは思いますが、写真を探して決定しなければなりません。
合わせて額縁の色や背景色も検討します。
葬儀まで時間が有るようであれば、写真が決まったらサンプル写真を作っていただけるかもしれません。サンプル写真を見ながら額縁の色を決められると良いと思います。

 

棺の選定

棺にも種類がありますので、どれが良いのか決めます。

 

骨壷の選定

棺と同じく種類がありますので、どれが良いのか決めます。

 

お通夜/告別式の人数規模の検討

葬儀場の予約のところで大まかな予想は立てましたが、ここからはある程度現実的な人数を検討します。ここで検討した人数を基に「お通夜の通夜ぶるまい」「お香典返し/会葬御礼」の発注数を決定します。
多すぎるのも困りますが、少なすぎて足りないのはもっと困ります。難しい所ですので、ある程度見切り発車的なところも有ると思います。がんばりましょう!
※精進落としやお香典返しといった数は、最終的にいつ迄に決めて連絡しなければならないかを葬儀場(葬儀社)へ確認しておきましょう。

 

お香典返しの選定

おそらく斎場の方がカタログを持っていると思いますので、その中から選定するのが一番手間が掛からないと思います。
また、お香典返しは実際に出た数で精算してもらえるのではないかと思います。今回は200でお願いしておいて、実際には少し残ったのですが、実数量のみの請求となっていました。
この点は、事前に確認しておいた方が良いです。

 

会葬御礼の選定

お香典返しと同じく、カタログから選定するのが一番手間が掛からないと思います。
こちらも、実数量で精算してもらえると思いますので、お香典返しと合わせて事前に確認しておいた方が良いです。

 

会葬礼状の内容決定

こちらは葬儀場の方がサンプルをを持っていると思いますので、その中から決めるのが手間が掛からないと思います。しかし、最近では生前のエピソードや趣味などをアンケート形式で回答して、その内容を盛り込んだ文章を書いて会葬礼状とする事も出来ます。今回は後者のタイプにしました。
こちらは、印刷した枚数での精算となります。

 

通夜ぶるまいの料理決定

こちらは、斎場の方が仕出し料理のカタログを持っていると思いますので、その中から決めるのが手間が掛からないと思います。
数量が足りないと追加できる場合も有りますが、追加分の配達まで時間が掛かることもあるようですので注意が必要です。
また、「お寺さんとの打合せ」にも記しますが、御住職にお経をあげていただいたあと、食事をされるかそのまま帰られるかを確認して、食べられるようであれば、御住職用に食事を1人分手配します。
食べられないで帰られるようであれば[御膳料]としてお支払いします。相場的には5,000円前後の様です。

 

死亡届の記入/提出

死亡診断書の半分は死亡届となっており、届出の記入をして区役所/市役所へ提出が必要になります。
死亡届が受理されると火葬許可証を貰います。この火葬許可証は、火葬場で必要になりす。
今回、死亡届の提出及び火葬許可証の受け取りは斎場の方が行ってくれました。

 

生花の受付

これはお通夜の前日くらいまでに決める必要があります。ただし、喪主や子供以外で出していただける方はわからないのでギリギリまで待って申し込みましょう。
また、生花の代金は当日に受付でお支払いいただける方が殆どなので、受付に生花代金領収書を準備してもらいましょう。斎場にお願いできると思います。

 

受付/会計

「受付窓口をいくつにするか」「誰がするのか」を決めます。
よく言われるのは、会計は親戚関係の人にお願いしたほうが良いということです。
参考までに、今回はご列席いただいた方がお通夜で150人前後で、窓口は2つでした。
受付は斎場の方にお願いして、会計は親戚(2人)にお願いしました。

 

火葬場へ行く人数の決定

殆どの斎場が、火葬場まではバスで移動する事と思います。この場合、予め人数を決定してバスの手配をする必要がありますので、どなたに火葬場まで行っていただくか考えて人数を決定します。一般には親戚関係なのでしょうが、近しいご友人の方にお願いするのも良いと思います。
また、火葬場へは御住職も行っていただくのですが、火葬場までどうやって行かれるかを事前に確認し、必要があればハイヤーを手配します。今回は自家用車で行き、そのまま火葬場から帰られるとのことでしたので、ハイヤーは必要ありませんでした。
この場合、[お車代]として別途お支払いします。相場的には5,000円前後の様です。

 

精進落とし料理の決定

火葬場から戻って、精進落としをしていただくことが多いかと思います。
この時にお出しする料理と人数を決定して、手配をします。人数は基本的には火葬場へ行っていただいた人数となりますが、用事があって火葬場だけで帰りますという方もいらっしゃる可能性がありますので確認しましょう。
ここでも、御住職が食事をされて帰られるか、されずに帰られるが確認しておきます。そのまま帰られる場合には[御膳料]として別途お支払いします。相場的には5,000円前後の様です。

ここまで来ると、葬儀に関する事前決定項目はほぼ完了かと思います。
次に「お寺さんとの打合せ」を行います。

 
 

お寺さんとの打合せ

 
お寺さんとの打合せは、「打合せ」というよりは、「葬儀のお願いと同時に、分からない事を確認させていただく」と考えた方が良いと思います。実際に分からない事だらけですので、徹底的に教えていただいた方が良いです。

 

日程の確認

これは事前に電話で連絡させていただ日程で問題ないかの確認だけです。

 

戒名

亡くなると、御住職に戒名を付けていただくことになります。戒名とは、仏の弟子になった事を表す名前とのことです。

戒名は、一般的には白木の位牌に書いていただいて、お通夜の時に御住職がお持ちいただけるようです。が、このあたりは事前に受け取りに行く必要があるかは確認したほうが良いかと思います。

 

お布施の相場

ここが一番わからないところではないでしょうか。お布施の相場は、前述の戒名によって変わってきます。
大きく分けると「院号」/「信士(信女)・居士(大姉)」にわかれ、それぞれ院号:70〜100万/信士・居士:50〜60万といったところが相場ではないでしょうか。
※お布施の相場については、あくまで一般的と思われる金額であり、菩提寺との関わりの深さなどによっても変わってくる様なので、必ず確認をお願いします。

 

斎場までの交通手段

お通夜及び告別式の日に、斎場までどの様にして来られるかを確認します。自家用車で来られる御住職もいらっしゃいますし、迎えが必要になる場合もあります。
お迎えが必要な場合にはハイヤーを手配し、自家用車で来られる場合には「お車料」を用意します。
お車料はお通夜と告別式それぞれに用意しておきます。
相場は5,000円前後の様です。
また、告別式の日に斎場から火葬場までの交通手段も確認しておきます。必要であればハイヤーを手配します。

 

お食事

お通夜の後の精進落としと、火葬場から戻った後の食事をされるか、食べられずに帰られるかを確認しておきます。
食べられない場合には,お通夜と告別式それぞれに「御膳料」を用意しておきます。
相場は5,000円前後の様です。
お通夜精進落としでは、丸いおおきな寿司桶に複数人分盛り合わせてあるお寿司が多いかと思いますが、御住職用には別に1人分だけ用意しておきます。

 

納骨の日程

実は葬儀から納骨までというのは日にちがあるようであまりありません。四十九日忌法要を行いたい日にちをある程度考えておき、お寺さんと御住職の予定を伺って、早めに日程を決める事をオススメします。
実は今回、最初に希望した日程は法事がすでに入っていて予定を変更せざる得ない状況となりましたので、早めが良いと思います。

 

お布施はいつお渡しするのか

これもよくわからないので伺ったのですが、一般的にはお通夜当日で良い様です。お寺さんでは後日落ち着かれてからでも大丈夫ですよと言っていただきましたが、なんとなく落ち着きませんし、やはり当日が良いかと思います。
お渡しするタイミングは、お通夜の前に御住職が到着されたらご挨拶に伺う時間を斎場の方が作ってくれるので、その時にお渡しするのが良いと思います。前述の「お車料」「御膳料」もこの時にお渡しするのが良いかと思います。

告別式の日も、始まる前にご挨拶に伺いますので、必要があれば告別式の日の「お車料」と「御膳料」をこの時にお渡しします。

  
ここまで来るとほぼ準備はできたのではないかと思います。
お通夜/告別式の当日も色々することがあったり、親戚」お世話になった方々への挨拶など、体力的にも気遣いの点でも疲れるとおもいますので、準備がひと段落したら少しからだを休めましょう。

お通夜当日についてはこちら→>葬儀-02 お通夜当日

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