Honda F1 2021 2nd Stage 〜夢は挑戦の先にしかない〜
Honda Welcom Plaza AOYAMA にて開催されている企画展示です。
新型コロナウィルスの流行がなければ、今日(10/10)14:00、三重県鈴鹿サーキットで日本グランプリがスタートする予定でした。
しかし、残念ながら、昨年に続いて今年も開催キャンセル。。。
(緊急事態宣言が解除された今なら開催できたんじゃないかと思う)
日本GPの代わりに開催されているトルコGP。
スペシャルカラーリングが見られるのは、ものすご〜く羨ましい!!
リアウィングに書かれた“ありがとう“の文字をみると、なんとも言えない気持ちになります。
しかし、それを言ってももうどうにもなりません。
ホンダさんもそのあたりは割り切って、応援しましょう!と言うことでの展示です。
それにして、どれをとっても宝石のような、眩いばかりの輝きを放つ、歴代チャンピオンカーが集まりました。
夢の中にいるような、すばらしい気持ちになりました(笑)
宝石たちを見ていきましょう。
Contents
ウィリアムズ・ホンダ FW11(1986)

ピケとマンセルのドライブで、ホンダに初めてのコンストラクターズタイトルをもたらしたFW11。
しかし、残念ながらドライバーズチャンピオンには届かなかった。
“レッド5“がなつかしい!!
このマシンに乗ったマンセルが好きだった(笑)
サイドポンツーンの上に飛び出したエアインテークが特徴的。
このマシンに搭載されたRA166Eは、1.5Lターボで実に1000PS以上の馬力を叩き出していたらしいです。
今のF1に搭載されているPUよりも高い出力です。
まさに“馬力で走る“時代です。
ウィリアムズ・ホンダ FW11B(1987)
16戦9勝と圧倒的な結果で、初めてのWタイトルを獲得したマシン。
1986年のFW11の改良版で、基本設計はほぼ同じ?!
ドライバーズタイトルは、日本GPでマンセルが予選クラッシュにより欠場となったことによって、ピケが獲得。
マンセルって、たま〜にこういうことやらかすけど、憎めないんだよなぁ〜(笑)
人間味溢れる人柄は大好きでした。
この年を最後に、ホンダはウィリアムズとは袂を分ち、ロータスとマクラーレンへのエンジン供給することに。
ウィリアムズへのエンジン供給を続けていたらどうなっていたんだろう?
ホンダエンジンを積んだFW14を見て見たかった(笑)
マクラーレン・ホンダ MP4/4(1988)
この数字をご記憶の方も少なくないでしょう。
アイルトン・セナとアラン・プロスト、2人の天才ドライバーが、1988年に記録した勝利数です。
この年、MP4/4が勝てなかったのはたった1戦、フェラーリに乗るゲルハルトベルガーが優勝したイタリアGPのみ。
今見ても“美し“の一言(笑)
3次局面的な造形美は今のF1には到底かなわないけど、力強さを感じるとでもいったら良いのかな。
リア周りを見てみると。。。(写真が超絶ヘタ。。。)
“Senna“のネームを見ると心にくるものがあります。
マクラーレン・ホンダ MP4/5(1989)
このマシンも覚えている人も多いでしょう。
もしくは、「鈴鹿 シケイン 絡んだ」のキーワードで思い出す人もいるかもしれません。
ターボエンジンからNA 3.5Lへと変わっても、やはりマクラーレン・ホンダは速かった。
NA V10 3.5L RA109Eエンジンは、16戦10勝という圧倒的な戦績で優勝しました。
ドライバーズチャンピオンはアラン・プロストが獲得。
その優勝が決定した場面が、最初に書いた、鈴鹿のシケインでセナと絡んでレースを終えたところでした。
セナはマーシャルによる押しがけで再スタートを切り、圧倒的な速さでトップに返り咲く。
そのままトップでチェッカーを受けるも、、シケインをショートカットしたことで、レース後に失格となる。
この結果、アラン・プロストのチャンピオンが決定するという、なんともなレースでした(⌒-⌒; )
このマシンのリア周りもシンプルな造形です。
オイルクーラーが見当たりません(⌒-⌒; )
マクラーレン・ホンダ MP4/5B(1990)

この年も鈴鹿、日本GP。。。
スタート直後の1コーナー、フェラーリに乗るプロストと、セナが絡みランオフエリアへ飛び出してしまう。
両者ここでリタイヤ。
これによりセナの2度目のチャンピオンが決定した。
このレースもTVで見ていて、ものすごくがっかりしたことを覚えてる(笑)
2年連続で、クラッシュによってチャンピオンが決定するのは残念。
やはり、しっかりとレースを走り、チェッカーを受けてチャンピオンを決めてもらいたかった。
この頃からサイドポンツーンの造形が少し複雑になってきてます。
搭載されたエンジンはRA100E。
リアにはバットマンディフューザーと呼ばれたディフューザーがついています。
マクラーレン・ホンダ MP4/6(1991)
1991年8月5日、ハンガリーGP直前に本田宗一郎さんが逝去されました。
レースが大好きだった宗一郎氏が亡くなったことでホンダに変化が起こってしまうのか心配しました。
程なくして、第二期ホンダF1の活動終了が決定してしまった。。。
この年、エンジンをV10からV12 RA121Eへ変更。
セナ3度目の、そして最後のワールドチャンピオンマシン(涙)
※展示車両はベルガー車
リア周りをみると、エンジン変更はマシンデザインに大きなデザイン変革をもたらすことがよくわかります。
リアセクションが大きく変わっています。
そして、サイドポンツーンもより空力を意識したような形状です。
ただ、この時のウィリアムズは、空力で一歩先に進んでたようです。
個人的な見解だけど、エンジンパワーに頼って戦っていたので、シャーシの開発が進まなく、結果的に空力開発においては、ライバルに遅れをとってしまったんだと思います。
AlphaTauri Honda
いい色してます(笑)
まだチャンピオンマシンではないけど、これからチャンピオンになるかもしれないマシンもあります!
このマシン、フロントウィングの形状からすると、おそらくスクーデリア・トロロッソ時代のSTR13です。
このフロントノーズは、今のデザインよりも好きだったりします(笑)
でも、カラーリングはアルファタウリカラーがいいかな。
それも、この紺色がきれいです。
さて、現代F1マシンのリアを覗いてみましょう。
細かなフィンがあらゆるところに付いていて、1つ欠けても影響あるみたいです。
STR13のエキゾーストパイプの中を覗き込んだ写真です。
そとから見るとただの円筒なのに、中はこんな感じに分かれてます。
Red Bull Racing Honda RB16B
そして、最後のF1マシンは、今年メルセデスとチャンピオン争いをしているレッドブル !
チャンピオンマシンになるかもしれないマシンです!
何年か前の記事にも書いたけど、ホイールベース含めて、全長がかなり長くなってます。
過去記事はこちら→F1マシンが長い
ショーカーです(笑)
でも、この曲面も艶かしい
艶ありカラーだと、局面がもっときれいに見えるような気がします。
いや〜 頑張ってドライバーズチャンピオンを獲得して欲しい!
Montesa Cota 4RT
そして、F1ではなくてトライアルバイクです。
41歳の今年、引退をされましたが、実は今年のレースで優勝したりしてます。
まだやれるんじゃなかろうか?!と思うけど、そこはご本人しかわからないことなのです。
26年間の競技生活、お疲れ様でした。
まとめ
ホンダがF1撤退を発表した時は、正直なところ“またやったか“と思いました。
この30年の間に、ここまでF1界に出たり入ったりを繰り返したメーカーはなかったと思います。
“継続は力なり“ではないですが、どのコンストラクターも苦しいところを必死に堪えて、参戦を継続しています。
カーボンニュートラルと言う言葉が流行り、この先、F1がどうなっていくのかは分かりません。
これは、個人的な見解ですが、今後“Honda“としてF1の世界へ戻ってくる可能性は低いと思います。
もっとも、2022年以降もレッドブルとの関係を継続して支援していくという話もあり、戻ってくる可能性がゼロとは言えません。
しかし、いちど陸に上がった魚は泳げなくなります。
第四期の参戦当初みたいに、F1エンジン(PU)として勝負できないような状態のホンダは見たくありません。
やはり、“強いホンダ“であってほしい!
最後に“強いホンダ“を見せてくれ〜!!