ENPEROR’S CUP JFA 99TH JAPAN FOOTBALL CHAMPIONSHIP
2020年1月1日、スポーツ観戦から始まる一年は良い一年になりそう。
サッカー天皇杯決勝を、新国立競技場で観戦することができた。
新国立競技場で観戦出来ることと、昨年末に決定した、[鹿島アントラーズ VS ヴィッセル神戸] という好カードに、期待は膨らむのであった(⌒▽⌒)
Contents
新国立競技場へのアプローチ
今回確保できたシートは、バックスタンド北寄りのシートで、大江戸線の国立競技場駅が一番近い。
けれど、競技場にかなり近く、全体が見えづらいかな。。。という勝手な思い込みから、千駄ヶ谷駅から歩いていくことにした。
(実際には、国立競技場駅で降りても十分に全景をみることができる)
千駄ヶ谷駅の改札を出て国立競技場へと歩き出す。
予想は出来ていたが、かなりの人の数で、歩道が少し狭くて若干歩きにくい(笑)
それでも少し歩くと、歩道の幅に人の列がマッチしたかのように、それなりに歩けるようになった。
程なくして、新国立競技場がその姿を見せてくれる。
事前に報道されていたように、”和”なイメージの競技場で、当然ながらきれいな印象だ。
今まで来たことのない競技場は、入場前にワクワクした気分になるので好きだ(笑)
少し外周を見てから入場ゲートへと向かう。
写真を撮り忘れたが、入場ゲートではチケットのバーコードを読み取らせて入場する。
チケットの半券部分を切り取りやすい様に折り曲げるクセのある人は要注意!
私は折り曲げた。。。必要ないから(笑)
早速スタンドへ上がると、なかなか見晴らしが良い。
今回は2層スタンドで、スタンドの傾斜がそれなりにあるので、前の人の頭は気になりそうもない。
(それよりもっと気になることがあったが。。。)
2層スタンド席の後ろには、車椅子と介助の方が一緒に見られる席が用意されている。
私が見たエリアのところは、スタンド席後ろのほぼ全ての部分が車椅子スペースとなっていたので、かなりの席数が確保されていそうに思える。
なお、このエリアのトイレは全て車椅子優先の多目的トイレとなっている。
普通のトイレは、一階へ降りなければならなかったのは、やや手間がかかると感じてしまった。
キックオフ!
スタンド後ろにある売店で少しお腹を満たして、座席に向かうことにした。
(ここにも問題があるが、それは後ほど。。。)
席へ着くと、すでに両チームの選手がアップを開始していた。
ゴール裏では、サポーターの熱い応援が響いている。
いかにも決戦といった感じだ(笑)
今日のお目当てはヴィッセル神戸のバルサ三銃士(勝手にいってます)。
なんといっても、今日が現役最後の試合となるダビド・ビジャを見たいと思っている。
が、イニエスタは先発したものの、ビジャはベンチスタート、サンペールは残念ながらベンチ外となってしまった。
サンペールは5人の外国人枠に入れなかった。
残念だけれど、タレント豊富なヴィッセル神戸においては、こればっかりは仕方がない。
そうこうしているうちに、選手が一旦ロッカーへ引き上げていき、いよいよである。
選手の入場とともに、グラウンドいっぱいに拡がる”頂上決戦”のフラッグ(フラッグというには大きいか。。。)
国歌斉唱の後、キックオフ!
試合は、立ち上がりこそ鹿島アントラーズのペースで始まったものの、次第にヴィッセル神戸がボールを支配する展開に。
前半のポゼッションはヴィッセル神戸が65%だった。
そんな中、前半18分、ヴィッセル神戸に先制点が生まれる。
鹿島アントラーズにとっては不運ともいえるゴール(のちにオウンゴールとされた)でヴィッセル神戸が新国立競技場での初得点を挙げたのである。
その後、立て続けにポドルスキーのゴールかと思いきや、これはオフサイドでノーゴールの判定。
しかし、神戸の勢いは止まらない。
38分、ヴィッセル神戸の藤本が追加点をあげた。
ややラッキーゴールという感は否めないが、1点に変わりは無い。
この得点が、新国立競技場でのサッカー初得点となった。
そのまま、前半を終える。
初イニエスタ
初めて見たイニエスタのプレーはさすがという感じだ。
パス1本で、相手ディフェンダーを切り裂くような局面を打開するパスをいとも簡単に出しているように見えてしまう。
そして、オフザボールのポジション取りがうまい。
自分からボールを引き出しに行くと同時に、かなり後ろまで下がってきて守備もしっかりしている。
バルサならここまで下がらないかもしれないとも思ってしまった。
右寄りにポジションを取っていたら、左へスーッとよって行ってみたりと、スタンドから見ていると、その時の状況に合わせたポジションを的確にとっていることがよくわかる。
Jリーグに来てくれてありがとう!!(笑)
初ビジャ
ハーフタイムが終わり、後半がキックオフ!
ここでも、、立ち上がりは鹿島アントラーズのペースで試合は始まる。
勿論、2点のビハインドを背負っているので、攻めなければならない鹿島アントラーズ。
しかし、思ったように攻められない時間が続いていく。
やがてヴィッセル神戸の時間帯が訪れるが、こちらも最後まで攻めきれない。
どちらも決定打のないまま、試合時間は90分を迎える。
ここで、ヴィッセル神戸の選手交代。。。来た!!!
ついに”ビジャ”が出場するのだ。
この試合で現役を引退する、スペインのレジェンド。
この時間からでは、ボールタッチすらなかなか難しいだろうけれど、しっかりと最後の雄姿を見ておきたい。
現役最後の雄姿
そして、ホイッスルが鳴り響き、試合は終了した。
”第99回 天皇杯”は、ヴィッセル神戸の優勝で幕を閉じた。
同時にビジャの現役生活が幕を閉じた瞬間でもあった。
ビジャは、強豪スペイン代表の最多得点記録をもつ、ワールドクラスの選手である。
フェルナンド・トーレスといい、今回のビジャといい、スペイン代表のW杯優勝メンバーである選手が、Jリーグに来てくれたこと、日本での現役引退を選択してくれたことに感謝したい。
ポドルスキもワールドクラスのプレイヤーで、今年のヴィッセル神戸のメンバーは信じられないぐらい豪華だった。
この、レジェンドたちに影響を受けた選手たちが、これから成長して活躍してくれることを期待したいと思う。
試合後には、ヴィッセル神戸の選手たちがぐるっと回って挨拶をしてくれている。
その中で、目頭を抑えるサンペールの姿があった。
イニエスタが泣いているサンペールを発見(動画切り出し)
出場できなかった悔しさだろうか、それとも。。。
そんなサンペールを見つけたイニエスタやビジャが声をかけている。
こんな光景は、日本で二度と見ることができないだろう。
これで良いのか。。。
さて、せっかくの新国立競技場なので、少し見て回ることにしたのだった。
実は、スタンドに上がって直ぐに気になった所があった。
サポーターが分断される
そう、ゴール裏のスタンドに入場ゲートが設置されているのだ。
サッカーでもラグビーでも、ゴール裏というのはサポーターが集まり、応援する大事な場所である。
ここが、入場ゲートによって左右に分断されている競技場は見たことがない。
鹿島アントラーズの応援よりもヴィッセル神戸の応援の方が熱く感じた原因の一つはこれかもしれない。
このゲートは、オリンピック/パラリンピックのマラソン入場ゲートだったようだけれど、そのマラソンは、ご存知の通り、札幌開催となってしまったので、このゲートは使われなそうである。可能性があるとすれば、開会式と閉会式で使用するかもしれない。
オリンピック後でも良いので、ここは改修できないのだろうか。。。
死角がある
そして、先ほどの写真の右端を見てみると、座席が無く、一段高い箇所があるのがおわかりだろうか。
その左側にある座席の一部は空席となっている。
この席が空席であるのは、”見えない”からだろう。
空席になっているところをみると、さすがに販売しなかったのだろうけど、これは完全に設計ミスと言える。
競技場に来て、グラウンドの一部が死角になるという事はあり得ない。
今時の建築設計は、3D CADを使用して行われるのが当たり前であり、この状況を事前に確認できるはずなのに、確認漏れしてしまったのだろうか。。。非常に残念に思う。
座席のない部分が”仮設”の何かであることを願うばかりだ。
とにかく狭い
そして、座席の狭さはかなり深刻に思う。
2層スタンドの席だったが、左右もゆとりはないけれど、特に前後のゆとりが全く無く、真ん中あたりの席になると、席に着くときや、トイレに行く時には、横の人に完全に立ち上がってもらって、なんとか通れるといった状況だった。
このスペースでは、少し高齢の方が真ん中の席になった場合に、非常に大変な思いをして席に着くorトイレに行くことになってしまう。
そして、足元にあるドリンクホルダーが、さらに歩きにくさを増していた。
しかも、一列あたり15〜20ぐらいの席数があるので、真ん中に入ってしまうと、席を立ちたく無くなってしまう。
横の10人に立ってもらわなければならないのは、かなり気が引けてしまった。
長時間の観戦は非常に厳しいと感じると同時に、転落事故などが起きなければ良いと願うばかりだ。
見やすいけれど
せっかくなので、試合後に3層目のスタンドへも上がってみた。
対象的に、3層スタンドは比較的前後のゆとりがあるように思えた。しかも、全ての席の前に手すりが付いている事と、前席にドリンクホルダーが無いので、比較的歩きやすそうだった。
しかし、手すりが付いている理由は簡単で、”危ない”から。
観戦しやすくするために3層スタンドスタンドの傾斜がキツく設定されているので、手すりが無いとかなり危険だという理由だろう。
この傾斜でも、上がるのは階段しかないので、ここも高齢の方にはなかなか厳しいシートになってしまうだろう。
トイレに行く場合も、売店に行く場合も、この階段を昇り降りしなければならないのは高齢の方には大変であり、転倒・転落のリスクが発生してしまう。
2020東京オリンピックのメインスタジアムではあるが、海外の体の大きい方などは、かなり窮屈な思いをされてしまうだろ。
個人的には、もう一回り大きく作り、ゆとりを持たせてもらいたかったが、予算や工期の問題などのバランスもあったのかもしれない。
とにかく、今回の新国立競技場の建設はバタバタしていたから。。。(;^_^A
あと、こればっかりは仕方がない事だけれど、晴れた日の午後は日差しが眩しくて、観戦しづらかった。
日中の観戦にはサングラスを持っていくことを激しくおススメする(笑)
トイレの混雑は不明
最後にトイレ問題。
しかし、前述の通り、ハーフタイムという一番の混雑時にはトイレに行っていないので、ピークの込み具合がわからない(;^_^A
しかし、試合前と試合後に寄ったときにはほとんど並ばずにすんでしまった。
これは、男子トイレの見取り図。
内部の撮影は自粛した(笑)
入り口から出口までが一方通行になっていて、なかなか流れは良かった。
続いて女性用
もちろん、内部は自粛(笑)
妻の話だと、やはり、それほど混雑していなかったようだ。
この日の入場者数は57,000人超えだったけど、ピークを外せば、それなりに混雑しないのかもしれない。
しかし、2層目に車いす用トイレしか無かったのは、ちょっといただけない。。。
高齢の健常者は、毎回階段の上り下りしなければならないことになる。
まとめ
細かいところを言い出すときりがないけれど、今後の新国立競技場運用方法を考えないと、大変なことになりそうだ。
サッカー協会も代表戦のホームとしないという話もあるらしいので、運用・維持費を他の競技だけで賄う方法を考えないといけない。
今のところサッカーの”聖地”にはならない予定。
管理・維持のためだけに税金大量投入は避けてもらいたい。。。
こちらは、今回の観戦記念品

今年の天皇杯トーナメントの予定も配られていた。
今年も1回戦は5月から始まる。
5月なんて直ぐにきてしまうんだろう。。。(笑)
※本記事の内容はあくまでも”個人の感想”であるので、実際に競技観戦なりライブに出かけて、その目で確認してください。
また、ゲートの使用目的などは間違いの可能性もあるので、必ずご自身で確認をお願いします。