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F1がめちゃめちゃおもしろい!! – 2021 F1 Grand Prix-Strategist

2021年シーズン 第7戦のフランスGPで、レッドブルホンダのマックスフェルスタッペンが優勝しました。
個人的に、今年の7戦の中で一番面白いレースでした。
残り2周でトップ争いが見られるなんて、ここ数年のF1とは状況が違います。

“今年のF1はめちゃめちゃおもしろい!!“

この面白さはどこから来るのか。。。
単純にトップ争いが常に繰り広げられていたからおもしろいのか?

フランスGPについて考えてみると、面白さを感じたのは“ストラテジー“の戦いが素晴らしかったからかもしれません。
あくまでも個人的に感じた事ですけどね(笑)

※本記事は、取材などを元にした記事ではなく、あくまでも個人の考えを記した記事です。

 

ストラテジーって何?!

Strategy:ストラテジー
あまり聞きなれない言葉ですよね。
日常生活で使う機会はあまりない(私は使ったことがない)言葉です。

“戦略“という意味です。

F1の世界では“レース戦略“のことです。
フランスGPでは、レッドブルホンダの立てたストラテジーが素晴らしく、トップを走っていたマックス・フェルスタッペンが、あえて2回目のタイヤ交換を行い、一時は2位へ後退しましたが、ラスト2周でトップを走るルイス・ハミルトンに追いつき、見事メルセデスに競い勝ちました。

”あえて、今2位に後退しても、タイヤ交換した方が有利”という、このレース戦略こそが、勝利を呼び込んだ最大の理由だと、個人的に勝手に思っています。

 

ストラテジストに注目

2019年のブラジルGPで、表彰台に立っていた女性を覚えていますか?!
マックス・フェルスタッペンが圧倒的な強さで優勝し、トロロッソホンダのガスリーが、最終コーナー立ち上がりで、メルセデスのハミルトンをジリジリと引き離し、見事2位になったことに歓喜した(個人的に)、あのブラジルGPです。
この時、優勝したレッドブルホンダの代表として表彰台に立った彼女こそが、“ストラジテストであるハンナ・シュミッツさん”です。

“ストラテジスト“とは、ストラテジー(戦略)を創る(立てる?!)人のことです。
(創る・立てるという表現が正しいかわかりません。。。練る?!)
ビジネスや投資の世界では、ストラテジストというと、アナリストの予測などをもとに投資戦略を立てる人を意味します。
ITストラテジストと呼ばれる、事業戦略や事業計画に参画するエンジニア職もあるようです。

F1の世界では、“レース戦略”を立てるポジションを意味します。

ストラテジストに求められるのは、圧倒的な数学力・計算力です。
戦略を立てると、言葉で言うのは簡単ですが、実際は。。。(⌒-⌒; )

例えば、こんな状況を想像してみてください。

今、あなたのチームのマシンは、ライバルとトップ争をしていて、全くタイム差がなく並んで走っています。

この時、タイヤを交換すると今よりも1周あたり1秒早く走れることが分かっています。
そして、ピットインしてタイヤ交換すると、20秒のロスタイムが発生します。
レースは残り22周です。

この状況を単純に考えると、タイヤ交換で20秒ロスするけど、今のタイヤで走り続けるよりも22秒早く走れるので、残り22周のトータルタイムを考えた場合、2秒速く走れることになります。

もし、ライバルがタイヤ交換しないで、今のペースで走り続けていたとしたら、残り2周でロスした20秒がなくなり、ライバルに追いつく計算になります。

そして、追いついてからの2周でライバルをオーバーテイクして優勝できるぞ! という“戦略“が出来上がるのです。

が、しかしですよ、物事はこんなに単純に進むものではなくて、さまざまな要因が絡み合って、ものすごい複雑な計算を行わなければならないことは、容易に想像できます。

タイヤ一つとっても、ずっと同じラップタイムで走り続けることは不可能なので、どこでどのぐらいラップタイムが落ちてくるか計算したりする必要があるかもしれません。
「おいしいところは最初の10周だけで、その後はラップごとに0.1sec遅くなる」とか考えるわけです。

しかし、ラップが進めば燃料が徐々に軽くなって、結果的にタイヤへの負担が減って、同じラップタイムを刻むことができるかもしれない。。。
FPでのレースペースのデータはどうだった?!

少し考えただけでも複雑なことがご理解いただけるかと思います。
少なくとも凡人の私には。。。(笑)

そして、自分のチームのマシンのことだけを考えるのではなく、ライバルチームのマシン状態も考慮しなければなりません。

ライバルが後追いでタイヤ交換した場合にはどうなる?!

自分のことでも精一杯なのに、ライバルのことまで想定して計算しなければならないなんて。。。

ここまでの想像は、“今この時どうする?“という想像でした。
“今この時“以外にも、アクシデントが起こってセーフティーカーが入ったらbox?! Stay out?!とか、考えることは山ほどありそうです。

よく“プランA“とか“プランB“とか無線で話していることがありますが、実際にはどのぐらいのプラン(ストラテジー)を用意しているのでしょうか。。。
全く想像することができません(笑)

勝手に想像するに、レース前に準備していた複数のストラテジーから、その時の状況によってアレンジ(再計算)を常に行ない、“今ベストなストラテジー“や、数周先に想定される状況に応じたストラテジーを、常に何通りか用意しているのではないかと思うのです。

戦略を立てるのは難しいけどおもしろい?!

それでも実際は、そんな単純なものではないんですよ、きっと。

 

勝つために必要なもの

こうして導き出されたストラテジーが機能するためには、ドライバーに実行する能力が必要です。
加えて、それを実行できるピットワークの能力、そしてマシンのパッケージとセッティング。。。

その他、勝つために必要なピースのどれか一つが欠けてしまっても“優勝“に手が届かなくなるのです。

この全てが揃ったのが、フランスGPのレッドブルホンダであり、マックス・フェルスタッペンだったんです。

そして、2ストップというストラテジーを、レッドブルホンダが先に実行したことで、メルセデスは動けなくなってしまいました。
ハミルトンは「Stay outするしかなかった」とレース後に語ってまいます。

やはり、トップを走っているというのは戦略的にも有利です。

この辺りのタイヤ戦略は、むしろメルセデスが得意で、去年までは見事な戦略の勝利がいくつかありました。
もちろん、レッドブルも前述の2019年ブラジルGPのような、見事な勝利がいくつもありますが、今年はマシンのパッケージが良くなり、PUもメルセデスと同等レベルまで来たとみて良いのかもしれません。

 

チェコが効いてる!

そして今回、レッドブルチームとしては、3位になったチェコ(セルジオ・ペレス)の働きも見逃せません。
アゼルバイジャンGPで優勝し、ようやくマシンに慣れてきたように見えるチェコが、今回もやってくれました。

チェコとハミルトンのギャップは、リザルトでは約9secでした。

このギャップでは、ハミルトンがタイヤ交換をしようとすると、チェコにも抜かれてしまって3位となっていた可能性があります。
チェコがこの位置にいなければ、もしかしたらハミルトンもタイヤ交換を行なって、違った勝負となったかもしれません。
でも、チェコがいることで、それができなくなってしまったのです。

レース開始当初は、前3台についていけないのかと思われましたが、これも戦略だったのでしょう。
タイヤマネージメントをしっかり行い、ファーストスティントを長めにして、1ストップでレース終盤にタイヤを残す戦略です。
この戦略は、チェコならではだったのではないでしょうか。

経験豊富なチェコは、タイヤマネージメントが上手いドライバーです。
もちろん、F1ドライバーになれるぐらいですから、他のドライバーもタイヤマネージメントはうまいですが、その中でもトップクラスに入るのがチェコだと思います。
個人的には、マックス、ハミルトン、チェコ、この辺りはタイヤマネージメント能力がずば抜けているように思っています。

今回のフランスGPでも、終盤のハミルトンのペースは、驚異的でした。
かなりの距離を走ったタイヤでも、素晴らしいラップタイムを刻み続けました。

そんなハミルトンでさえも、このこの日はマックスに勝てなかったんです。

F2時代の角田もタイヤマネージメントは上手い方でしたが、やはりF1に来ると周りのドライバーも上手いんです。
F1ドライバーはレベルが違うとでも言ったらいいのかな。
角田選手は、そろそろF1にも少し慣れてくるころだと思うので、これからの活躍を期待してます。

マックスにとってのチェコは、待ちに待ったチームメイトではないでしょうか。
残念ながら、去年のアルボン選手は、この働きができていませんでした。

極端にマックス好みのマシンに仕上がっていると言われるレッドブル、乗りこなすのは難しいんでしょうね。
ハイレーキのマシンはクセが強いのかもしれません。

でもチェコは、今までの経験と能力で、ようやくアジャストできてきたのかなと思います。

 

まとめ

レッドブルのマシンが、ホンダPUを含めて良くなっていることは間違いなく、チェコが加わったことで、メルセデスVSレッドブルのバトルが、この上なく楽しいものになってます!!

冒頭にも書きましたが、今年のF1は去年とは違う!
間違いなく、近年稀に見る面白いグランプリだ!! と、個人的に思います。

まだまだ、レッドブルが決定的に早いわけではなく、この先どうなるのかは全く読めません。
もしかしたらレッドブルの調子が突然落ちるかもしれないし、速いメルセデスが復活するかもしれません。

2019年のブラジルGP決勝の後、レッドブルのクリスチャン・ホーナーが言っていました。
「我々は、メルセデスとチェスをしているようなものだった。」
いやいや、カッコよすぎでしょう(笑)

でも、実際にストラテジー/ストラテジストというのは、そういうものなんでしょう。
今の状況と、相手の出方を予測して、先回りの戦略を立てる。
何手も先を読む。

うーん、私にはむずかしいなぁ〜(⌒-⌒; )

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